【2名用台本】「桜とすれ違いの告白」配信や演技練習にお使いいただけます。
今回はそんな短編台本を作らせていただきました。
短編台本は楽しく読んでもらったらいいなと思います。
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タイトル
桜が舞う4月の出来事
登場人物
・桜井 ひかり(16)…恥ずかしがり屋で内気な女の子
・高橋 颯太(16)…明るくて優しい男の子
状況
放課後の校舎裏。桜の木の下。
ひかりが桜の木の陰からそっと颯太の姿を見つめる
ひかり:(心の中) はぁぁ……どうしよう……。ずっと颯太くんが好きで……でも、話しかけるだけで心臓がバクバクする……。今日は……ちゃんと伝えなきゃ……!
意を決して歩み寄るが、颯太がちょうどこちらを向いた瞬間、驚いて咄嗟に隠れてしまう
颯太は隠れたのがひかりだったような気がして桜の方を見る。
颯太:(心の中) あれ?今隠れたの、ひかりだったような……?
隠れたのがひかりだったかどうか、確かめるように姿が消えたところを見る。
颯太:(心の中) よし、今日はちゃんと話しかけるぞ。ひかりとはクラスも同じだし、最近すごく気になってたんだ。俺から声をかけなきゃ!
颯太、意を決してひかりが隠れている方へ歩み寄る
隠れているひかりの姿を見つける。
颯太:「ひかり?」
ひかり:「ひゃっ!?」
ひかりがびくっとして思わず飛び退いた。
颯太はそんな姿を驚きながらも優しく微笑む。
颯太:「え、そんなに驚かなくても……ごめん、変なタイミングで話しかけちゃった?」
ひかり:「ち、違うのっ……! その、あの……えっと……」(顔を赤くしてうつむく)
颯太:「実はさ、俺も今日、ひかりに話したいことがあって……」
ひかり:「え……?」(びっくりして顔を上げる)
颯太:「ひかりって、最近俺を避けてるような気がして……もし、俺が何かしたなら謝りたくて……」
ひかり:「ち、違うのっ! そ、そうじゃなくて……!」
ぎゅっと拳を握りしめる
ひかり:「……私、颯太くんのこと……す、す……す……き……」
颯太:「えっ?」
ひかり:「す、好きなの!!!」(顔を真っ赤にして叫ぶ)
(沈黙)
颯太、一瞬驚いた顔をするが、すぐに笑顔になる
颯太:「……なんだ、よかった。」
ひかり:「え?」
颯太:「俺も、ひかりのこと好きだから。ずっと言いたかったんだ。でも、いつも避けられてたから嫌われたのかと思ってたよ。」
ひかり:「そ、そんなことない!! 恥ずかしくて、どうしていいかわからなくて……」
颯太、優しくひかりの頭を撫でる
颯太:「そっか。じゃあ、これからはもう避けないでよな。」
ひかり:(うつむきながら小さくうなずく) 「……うん。」
桜の花びらがふわりと舞い、二人を包み込むように散る。
そんな4月の出来事。
終わり