【保存版】「声優プロダクション」に関する用語集
声優の世界では、独特の専門用語が飛び交います。
「この用語ってどういう意味なんだろう?」と戸惑うこともあると思います。

今回は、声優志望者に向けて知っておくべき基本用語、わかりやすく解説します。
【目次】
1. 事務所の「所属」に関する用語
① 所属(正所属)
声優プロダクションの「正社員」のような立ち位置で、事務所の看板を背負う正規の所属声優のことです。マネージャーから優先的に仕事の売り込み(プロモート)をしてもらえるようになり、ギャラの分け前(配分率)も上がることが一般的です。
② 準所属
正所属の一歩手前にあたるポジションです。しっかりと事務所のマネジメント対象にはなりますが、「まだ実力や実績の面で様子見の期間」という意味合いも含まれます。ここから実績を積むことで正所属へとステップアップしていきます。
③ 預かり所属
養成所を卒業した後に、最初に合格することが多いポジションです。「事務所の所属枠としてキープ(お預かり)している状態」を指します。マネジメントや仕事のオーディションチャンスはもらえる可能性は正直言って低いでしょう。
④ 養成所
声優プロダクションが、自社で活躍できる未来の所属声優を育てるために直営している訓練機関のことです。専門学校とは異なり、優秀な生徒は在学中や卒業時に、そのまま直営事務所の「所属・預かり」になれるダイレクトなオーディションを受けられるのが最大のメリットになります。
⑤ レッスン
プロの声優や音響監督から受ける指導や訓練のことです。発声、滑舌、エチュード(即興劇)といった基礎から、アフレコ、ナレーションなどの実践的な技術まで、現場で即戦力になるための技術を徹底的に磨きます。

⑥ 入所金
養成所への入所が決定した際に、最初に支払う初期費用のことです。事務手続きや教材費、設備維持などに充てられます。これとは別に、月謝(授業料)が年間または分割で必要になるケースがほとんどです。
⑦ 査定
事務所や養成所で、定期的に実力を評価される試験や見極めのことです。養成所であれば「次のクラスに上がれるか、事務所所属になれるか」、事務所の預かりや準所属であれば「契約更新か、正所属への昇格か、それとも契約終了か」が決まります。
2. 「入所オーディション」に関する用語
⑧ 入所オーディション
養成所に入るための試験のことです。基本的には倍率が極端に高いわけではなく、やる気や基本的な資質を見るものが多いですが、一部の上級クラスや特待生オーディションなどは非常に狭き門となります。
⑨ 応募要項
オーディションの申し込みに関する「ルールブック」です。応募資格(年齢制限や特定の事務所に所属していないこと)、締め切り日、提出書類(履歴書や写真)、審査料の有無などが細かく記載されています。
⑩ 宣材写真(プロダクション用)
「宣伝材料写真」の略称です。オーディション用紙に添付する、あなたの見た目を伝えるための最重要写真になります。基本的には「バストアップ(胸から上)」と「全身」の2枚をセットで提出し、スタジオなどでプロのカメラマンに清潔感のある姿を撮影してもらうのが基本です。
⑪ 自己PR
自分の強み、魅力、声優にかける情熱を審査員に売り込むための時間(または文章)です。単なる長所の箇条書きではなく、「自分という人間が、いかに事務所にとって価値があるか」を客観的にアピールする構成力が求められます。
⑫ 志望動機
「なぜ、数あるプロダクションの中から『この事務所(養成所)』でなければならないのか」という明確な理由のことです。その事務所の強みや所属先輩の活躍を絡め、自分の熱意に嘘がないことを論理的に伝える必要があります。
⑬ 趣味・特技
オーディションにおける重要な「フック(会話のきっかけ)」になります。単なる余暇の過ごし方だけでなく、声優の仕事(方言、楽器、スポーツ、オタク知識など)に繋がるような、個性的で深く語れるものがあると、審査員の目に留まりやすくなります。
3. 審査や収録の「原稿・声」に関する用語
⑭ ナレーション原稿
CMやドキュメンタリー、解説動画などを想定した、情報を正確かつ魅力的に伝えるための読み物(文章)です。演技力とはまた異なる、正確な鼻濁音、無声化、そして聴き手を引き込む安定したテンポや滑舌が評価されます。

⑮ セリフ原稿
アニメや吹き替え、ボイスドラマのキャラクターを想定した台本(文章)です。年齢設定や性格、その場の状況を素早く読み解き、キャラクターとしての感情の動きや関係性を表現する力が試されます。
⑯ 当日原稿・事前原稿
原稿が渡されるタイミングによる分類です。「事前原稿」は数日前に渡され、しっかり役作りをして臨むことができます。「当日原稿」はオーディション会場で数分前に手渡されるため、プロとして必須の「初見での対応力や、瞬発的な読解力」を測るために使われます。
⑰ ボイスサンプル
自分の「声の取扱説明書」となる音源データのことです。名前、様々なパターンのセリフ、ナレーションを1〜2分程度にまとめ、事務所のホームページやオーディションの応募書類として提出します。自分の声を売り込むための名刺のような役割を果たします。
4. 事務所の「運営・裏方」に関する用語
⑱ 声優マネージャー
声優と二人三脚で歩む、一番身近な裏方のパートナーです。仕事のスケジュール管理やギャラ交渉だけでなく、声優の個性に合わせた売り込み方針を考えたり、現場でのメンタルケアまで、活動のすべてを支えてくれる存在です。
⑲ マネジメント
事務所が声優の活動全体を管理・運営・サポートすることです。スケジュールの調整、契約トラブルの回避、トラブル時の対応など、声優が「演技や表現だけに集中できる環境」を守るための一連の業務を指します。
⑳ プロモート
マネージャーが制作会社や音響監督に対して、所属声優を「売り込む」営業活動のことです。「今度のアニメのオーディションに、うちのこの新人を推薦させてください」といった形で、役のチャンスを掴むための重要な橋渡しになります。
5. 事務所ホームページや見学に関する用語
㉑ お問い合わせ(ホームページ)
外部の制作会社が「仕事を依頼したいとき」や、志望者が「養成所の質問をしたいとき」に使う窓口です。事務所の公式Webサイトに必ず設置されており、ここからビジネスや未来の縁が繋がっていきます。
㉒ タレント一覧(ホームページ)
その事務所に「現在、誰が所属しているか」を一覧できる、いわば事務所の顔となるページです。ここから各声優のプロフィールやボイスサンプルへ飛べるようになっており、制作会社のスタッフがキャスティング(配役)を考える際に頻繁に閲覧されます。
㉓ プロダクション見学
入所を検討している志望者が、実際の養成所のレッスンの様子や事務所の設備を事前に見に行くことです。現場の空気感、講師の指導スタイル、生徒の熱量を肌で感じることで、自分に本当に合った環境かどうかを判断する大切な機会になります。
まとめ
ご覧いただきありがとうございました!
声優を目指すにあたって、こうした業界の用語を正しく理解しておくことは、事務所や講師の方々とのコミュニケーションをスムーズにするためにとても大切です。
一つひとつの言葉の意味を知るたびに、あなたがプロの世界へ一歩ずつ近づいている証拠でもあります。
これからの挑戦と、これからの素晴らしい活躍を心から応援しておりますね!











